花を抱えて歩いて気づく

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他府県にくらべて、京都はいけばなをお稽古にしている人はまだ多い方だとは思います。

京都市内を歩いていると、お稽古帰りの人が花袋に稽古の花を入れて歩いていたり。
それ以外でも、お店や自宅に花を飾るのか花束ではない花を買っている人もよく見ます。

なので、稽古やいけこみの準備で花を抱えて歩いていても良くある風景の一つなのだとあまり気にした事も無いのですが、
先日、いけこみ先に花を持って歩いていると小さな男の子が私の持っている花を見て『あっ、お花!』と一緒にいるお母さんに話していました。

とても微笑ましくて、そして改めて花を持って歩いてるのだと思いました。

出張いけこみのお仕事をしていても、その花を目に留めて見てくれるお客様に会う事は殆ど無いのですが、
小さな男の子がちらりと見えた一輪の花を目に留めてくれた事で、
出張いけこみのお仕事で花を楽しんでくれる人に出会えた気分でした。

こんな風に喜んでもらえたり、会話の一つになれるような花を作っていけたら、幸せな事だなと改めて思いました。

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